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其の74 経営の行き止まり

偉大な人間にも行き止まりはある

戦国時代に日本を統一した豊臣秀吉は日本統一後に明や朝鮮を征服する野望を持っていたようです。
現実に朝鮮を征服しようと文禄・慶長の役を行っています。

偉大な豊臣秀吉も文禄・慶長の役がその壮大な事業の行き止まりであったと思います。
しかし、実際はもっと前に行き止まりが来ていたように見えます。
日本統一してしばらくすると豊臣秀吉の新しい政策はほぼなくなっているように資料からは見えます。
むしろ秀頼のためにという観点で行き止まりになったのではないでしょうか。

このように、偉大な秀吉でも行き止まりがありました。
ましては凡人の私たちはとても早く行き止まりが来る可能性があります。
経営も同じかと思います。誰にでも行き止まりが来るものと思います。

行き止まりを示す指標

二〇年以上経営していると、かなりの経営者でなければすでに行き止まりが来ているように思えます。
優秀な経営者でも三〇年以上経営するのは非常に大変なことではないかと思います。
私は仕事柄いろいろな経営者と接しますので強く思います。

この経営の行き止まりの基準は新しいことへのチャレンジレベルにあると思います。
徐々に新しいことへのチャレンジが少なくなってくる。意欲が落ちてくる。
これらの指標が行き止まりを示しています。
若い経営者でも行き止まりになっている方も見られますが。

前提をもってチャレンジすること

常に外部環境は動いています。
二〇年前にこれだけネット社会になると予想できた人がどれだけいるでしょうか。
私などはそもそも予想もできていませんでした。

今後二〇年を考えるとAIの発達は企業の構造を変えるのではないかと思います。
想定では人もAIも同列ですので、AIの方がコストが安ければAIを企業は取り入れますし、人が安ければ取り入れるでしょう。
そうすると単純作業だけど人間がやった方がコストが低いケースとAIでは判断が難しい業務、AIを利用する業務が人の仕事として残るのではないかと思います。
多分この程度の想像は皆さんできているのではないかと思います。
重要なのはそれを前提としてどんなチャレンジをしていますか、ということです。
経営の行き止まりの基準ではないかと思えます。

行き止まりを克服する方法

では自分ではなかなか難しい状況ではどうなのか。
後継者の育成が経営の行き止まりを克服する一つの仕事ではないかと思います。
後継者の育成が経営の行き止まりを防ぐ。
とすれば経営者にとって非常に重要な仕事ということになるはずです。

あるいは、M&Aにより経営を行き止まりにさせない方策も十分ありうると思います。
経営者の皆さんはそこまで考えて経営されていますでしょうか?

公認会計士・税理士
藤本 周二

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