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二二回目の「福岡アジアフィルムフェスティバル」

アジアの拠点を目指し施設の整備やアジア諸国との経済、文化での交流を図って来た福岡。
日本におけるアジアへの玄関口として重要な役割を果たしている。

「福岡アジアフィルムフェスティバル」は、映画を通してアジア各国の文化を紹介することを目的にスタートし、今年で二二回目を迎える歴史ある映画祭である。
毎年幅広いエリアのアジア映画を八~九作品上映している。
近年は、女性監督の作品やドキュメンタリーなどもラインナップに加え、アジア各国の独自の歴史や日々の人々の暮らしを知ることができる作品が多いのも特徴といえるだろう。
上映作品を簡単に紹介する。(福岡アジアフィルムフェスティバルホームページの紹介文より、引用・加工)

シード ~生命の糧~

(アメリカ、無料上映)

我々にとって種は命そのもの。
しかし二〇世紀中に種子の九四%が消滅し、その多様性が失われている。
トウモロコシの種を守るアメリカ先住民や種子貯蔵所に種を保存する人々など、シードキーパーたちの「種子の多様性を守る」挑戦を追う。
第七〇回エミー賞ノミネート作品(環境ドキュメンタリー部門)。初日満足度九二・三%と「ぴあ映画初日満足度ランキング」で三位を獲得。

マルリナの明日

(インドネシ ア・フラン ス・マレー シア・タイ 合作)

インドネシアの僻村。
強盗団に襲われ、彼らを殺害したマルリナは、自らの正当性を証明するため、はるか離れた町の警察署に向かうが…。
西部劇を彷彿とさせる風景を舞台に、ガリン・ヌグロホの原案を新鋭モーリー・スリヤが映画化。
カンヌ映画祭監督週間で上映。全く新しい(闘うヒロイン)に、世界中が拍手喝采の嵐。
インドネシアの荒野から生まれた、超痛快ナシゴレン・ウェスタン!
全米批評家サイト「ロッテントマト」で驚異の九八%を獲得。
第一八回 東京フィルメックス最優秀賞。

セメントの記憶

(レバノン・ドイツ・シリア・  カタール・アラブ首長国連邦合 作)

地中海を眺望する超高層ビルの建設現場で働くシリア人移民・難民労働者たち。
ある男が、出稼ぎ労働者だった父がベイルートから持ち帰った一枚の絵にまつわる記憶を回想し、父への思いを巡らせる。
ベイルートへ亡命した元シリア兵のジアード・クルスーム監督が、移民労働者の姿と建設ラッシュに沸くベイルートの美しい街並み、そして戦争で破壊された労働者の祖国の映像を交互に映し出し、戦争と建設のイメージ、破壊と創造の概念、喪失と悲しみの記憶を詩情豊かに描く。
世界六〇カ国の映画祭でグランプリ三四冠!
中東のパリ、ベイルート。地中海を眺望する超高層ビルの建設現場。
シリア人移民労働者の受難のドキュメンタリー。

聖なる泉の少女

(ジョージア・リトアニア合  作)

ジョージアの神秘的な山村を舞台に、癒やしの泉を守る家族が織り成すドラマを繊細な映像美で描いた作品。
ジョージアの山岳地帯で、村に古くから伝わる癒やしの泉を守る一家。
息子たちはそれぞれ独立し、年老いた父は末娘ナーメに跡を継がせることに。
ところが、ある日泉に異変が起こりはじめ……。
二〇一八年アカデミー賞®外国語映画賞ジョージア代表作。
霧に包まれた森と湖に描かれる、太古から語り継がれた物語。妙なる静けさが心にしみわたるー自然と人の神秘なる交感。

五〇〇年の航海

(フィリピン)

二〇二一年はマゼランによる「世界周航」から五〇〇年。
実はマゼランは旅の半ばで命を落とし、本当に世界一周を達成したのはマラッカ出身の奴隷エンリケだった・・・。
フィリピン・インディペンデント映画、そのゴッドファーザーとも言える映画作家、キドラット・タヒミック。
ドキュメンタリーとフィクションが入り混じった手法で、西欧世界から押しつけられた歴史や思想を粉砕し続けてきたタヒミックが、三五年の歳月をかけて完成させた最新作。
マゼランによる世界一周から五〇〇年―― そこには、もうひとつの知られざる世界史が存在した。
マゼランは本当に世界一周したのか。押しつけられた歴史をひっくり返す!
フィリピンの鬼才キドラット・タヒミックが自らの映画人生と、世界の歴史を重ね合わせた叙事詩が誕生。

二九歳問題

(香港)

「幸せになるために解決すべきいくつかの事柄について。」三〇歳を目前にした二人の対照的な女性を主人公に描き、香港で大ヒットを記録した人間ドラマ。
香港舞台演劇界の第一人者キーレン・パンが一二年間演じ続けた一人芝居の舞台劇を映画化した。
香港で非アクション映画としては異例の七週間連続ベストテン入りの大ヒットとなった。
あらゆる世代の共感を呼ぶ、新たなる女性映画の傑作。

夏、一九歳の肖像

(中国)

一目ぼれした美女が犯した罪。
真実を確かめようと動き出した青年のもとに、彼を監視する者から謎めいたメッセージが…。
新本格ミステリーの父・島田荘司の同名小説を中国で映画化。
病室の窓から目撃した“事件”の真相とは…。
『光にふれる』『共犯』のチャン・ロンジー監督が描く異色の青春ミステリー。

星空

(台湾・中国合作)

彼女の家は素敵な美術品に囲まれていた。
だが、美術商の両親は出張がちで離婚も秒読み。
優しかった彫刻家のお爺ちゃんも死に、遂に居場所がなくなった。
そんな時、スケッチブックを抱え、街を彷徨う不思議な転校生に出逢った。
子供と大人の世界の真ん中、心に傷を負った二人は旅に出る。
台湾の絵本作家ジミー・リャオの名作を、『九月に降る風』『百日告別』などのトム・リン監督が映画化した青春ロードムービー。

熱帯魚

(デジタルリマスター版)
(台湾)

受験戦争にまったくなじめない夢見がちな台北の少年。
そんな少年をなりゆきで誘拐してしまった、超田舎な一家の、これまた一風変わった面々。
誘拐報道がヒートアップする台北がまるで別世界のように、少年は連れ去られた南部の漁村で白日夢のような不思議な時間を過ごし、謎めいた少女と遭遇する。
はたして彼は、無事に(?)台北へ戻り、そして高校受験に間に合うことができるのだろうか――。
台湾の青春恋愛映画に流れるみずみずしさ、イノセンスの源泉がここにある。

ラブゴーゴー

(デジタルリマスター版)
(台湾)

ケーキ職人の冴えない男性アシェンは、小学校の同級生だった初恋の女性リーホァと再会する。
一方、アシェンのアパートに同居する食欲旺盛な女性リリーは、拾ったポケベルの持ち主の男性と電話で話すようになり、その声に惹かれていく。
また、内気な訪問セールスマンのアソンは、偶然訪れた美容院の経営者リーホァに一目ぼれするが……。
チェン・ユーシュン監督が「熱帯魚」に続いて手がけた長編第二作で、台北を舞台に個性豊かな複数の男女が織り成す不器用な恋愛模様をポップに描いたラブコメディ。
同映画祭は昨年より福岡市との共催事業となり、今年は「公益財団法人オイスカ 西日本研修センター」の支援事業としても開催するなど、より一層社会的意義のあるイベントとなっている。

福岡アジアフィルムフェスティバル詳細情報

今年の上映作品は一〇本。
そのうち一本は無料上映の作品である。
上映期間は、九月一九日(木)~二四日(火)で、一日四本ずつ上映する。
会場は、福岡アジア美術館八階あじびホールで、料金は一作品につき当日が一三〇〇円(前売一一〇〇円)、障がい者・中高大生・留学生は五〇〇円、小学生以下は無料。

・主催
福岡アジアフィルムフェスティバル実行委員会
・共催
福岡市
・後援
アジアフォーカス、福岡国際映画祭実行委員会
・協力
福岡リバティライオンズクラブ
・問合せ
福岡アジアフィルムフェスティバル実行委員会
・電話〇九二-七七一-八九〇一 SHIP-S(株)内

福岡アジアフィルムフェスティバル実行委員会

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