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第46回 人生一寸先は・・・・

通風の発作が起きた

不覚にも通風の発作が起きてしまった。
じっとしていればそれほど痛くはないのだが、今度のは長い、なかなか引かない。

おまけに左右の足に同時に症状が出て、立ち上がることもできない。
仕事は自宅でごまかしごまかしやっているが、それでも結構影響は出ている。

思い起こせば、初めて通風の発作が起きたのは、二六年前、特許事務所を創設したその年だった。
はじめはなにがなんだかわからずに、足が折れたと思い、整形外科に駆け込んだ。
腫れて靴が履けずに、スリッパで裁判所に行ったこともある。
びっこを引きながら、お客様周りもした。
おそらく、身体に障害がある弁理士だと思われたに違いない。

尿酸値を下げる薬を飲み続ければ、発作を抑制することはできるが、一方で腎臓等へのダメージが蓄積される。

尿酸は抗酸化物質

痛風の原因は体質もむろんあろうが、やはり日頃の生活習慣が一番大きいと思う。
民間療法は怖い面もあるが、できるだけ薬を飲まずに、尿酸値を下げる方法を全て試してみることにする。
通風=尿酸という構図が一般的であるが、実は尿酸は人体が作り出す唯一の抗酸化物質でビタミンCよりも強いらしい。
たとえば、足になにか異物が見つかるとそれを攻撃するために尿酸が集まり、その結果炎症を起こすのであって、尿酸そのものは決して痛風の原因ではないという説がある。

遅ればせながらではあるが、日々の小さなことから始めたいと思う。
まずは、体重を落とすための食生活、できるだけアルコールを飲まない。
適度な運動、まえまえから友人に勧められているスポーツクラブに入り、プール歩行から始めたい。

組織の病魔にも

年とともに体が自然にそのような生活を求めているのかもしれない。
自然な老化、これは甘んじて受け入れるしかない。
私の父は七八歳で亡くなったが、それまで、どこも痛いとこはない、内臓があるかどうかもわからないくらいだ と言っていた。
なんともうらやましい。

ふと思った、経営もおなじことかもしれない。
組織がむしばまれていることがなかなかわからず、気づいたときにはもはや手遅れである。
まさに「ゆでガエル」である。
これは比較的安定した企業にありがちがと思う。
いつもすれすれの会社はそれなりに危機感をもってことにあたるが、長い間比較的安定した企業は、業績は落ちても、また上がる程度の認識しかなく、気づいた時には手おくれになる。
多くの歴史ある企業が、このような経緯を経て表舞台から消え去った。

身体の病気同様。
目に見えないスピードでじわりじわりと進行する組織の病魔にも十分に注意しなければならない。

加藤合同国際特許事務所
代表・弁理士 加藤 久

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