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経営者と税理士と節税 |第八九回 M&Aというけれど

先日、知り合いの社長さんから、会社を買いたいので、当方のアドバイザーになって欲しいとの依頼がありました。
対象となっている会社は福岡市内でも有名な企業でした。
現在の経営者が高齢で後継者もいないという、よくある事情でのM&A案件です。
このところ、同じような案件がボチボチ私のもとへやってきます。成立までは、なかなか至りませんね。

ところで、M&Aという言葉をよく聞くと思いますが、どんな言葉の略語かご存知でしょうか。
M&Aとは、MERGERS(合併)andACQUISITIONS(買収)の省略です。
ニュース等で、大企業の買収の話をよく耳にします。
経営者の皆さんの中には「M&Aなんて、私たちの中小企業には関係ない」と思われている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
かえって、中小企業のほうが、身近に、しかも効果的に利用できるのです。
ある程度の費用は掛かりますが、とても簡単にできます。
この場合には、M&Aというより、「組織再編」という言葉のほうが、しっくりくるのかもしれません。

皆さんの中には、関連会社をいくつも経営されて、毎月のように「決算だ」「申告だ」とバタバタされている方も多いことでしょう。
「忙しくなるから、合併して会社の数を減らしましょう」という訳ではありません。
皆さんがお持ちのグループ会社をもう一度、見渡してみて、それぞれの役割等を考えてみてはいかがでしょうか。

①本当に会社が二つ、三つと必要なのか
②黒字会社と赤字会社が混在していないか などなど

少しでも、気になることがあれば、顧問の会計士や税理士に相談してみはいかがでしょうか。
意外に、合併により効率的に事業が進んだり、税金をはじめとする経費の削減につながるかもしれません。

また、合併ではなく、一つの会社を二つ以上の会社にする、分割という組織再編も効果があるかもしれません。
次回から、組織再編について、簡単にご説明していこうと思います。
次回では、今回の買収案件の進み具合もお話しできると思います。

井上税理士事務所
代表 井上 伸一

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