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33.目的が見えているか

大きなきっかけ

世界三大スポーツイベントと呼ばれているものがあり、それが何かご存じでしょうか?
サッカーW杯、昨年日本中も大熱狂したラグビーW杯。そしてなにかと話題のオリンピック。
この三タイトルですね(まさに開催時期の正式延期の報道を知ったところです)いずれも世界的に大きな催事のため、関わる人数、そこにかけられる時間もお金も莫大なものです。
一九八四年のオリンピックロサンゼルス大会はそれまでの財政難を黒字化させた商業主義(的?)大会のきっかけでもありました。

以後の大会はこの商業主義が大きく影響を与えるものなっていきます。
お金が全ての目的ではないとはいえ、世の中の多くの事象が多かれ少なかれ「お金」というものの影響が存在し、「お金」の力なくして成立しえていないものが多数あるのも事実です。

スポーツイベント・催事の目的

ではオリンピックを含むスポーツイベント・催事の目的とは一体どこにあるのか?
「競技者として優劣や順番を競う」「観戦することで楽しむ」「関係事業、関連事業で事業利益を出す」の三つが主な目的として考えられ、それぞれ「競技参加者」「観戦者(来場者)」「出店参加者」といった立場があります。
最後に主催者ですが、これらのいずれかを主目的に掲げ催事(大会)そのものを立ち上げた人や団体のことになります。

ポイントは大会への参加方法と目的がそれぞれに異なっていることです。
参加者すべての目的達成のために非常に多くの知恵と労力をもとに関係各位が協力したギリギリのバランスで成立している。
それが大型であればあるほどそのバランスは環境(日程や会場など)やルール(競技種目、競技内容や競技ルール、観戦ルール)等が複雑多岐に渡り、各調整事も多くの時間と労力を費やされ、ようやくひとつの合意点を見出しているということです。
裏を返すと前提条件が変われば全てを組み直さない限り、そもそもの目的は到底達成できないということですね。
開催時期の延期が決定した東京オリンピック・パラリンピック二〇二〇の場合、崩れた前提は「大会への参加選手そのものが安心・安全に会場へ移動できる手段・環境の保証」です。
その前段、国の代表選手すら未決定いうものも多数ありました。延期の決定は当然でしょう。

世界平和のための祭典

あらためて問いましょう。
そもそもオリンピックの目的をごぞんじでしょうか?
オリンピック憲章には次のように記されています。
「オリンピック憲章に基づいて行われるスポーツを通して、青少年を教育することによって平和でより良い世界づくりに貢献し、スポーツ文化を通して、世界の人々の健康と道徳の資質を向上させ、相互の交流を通して互いの理解の度を深め、友情の環を広げることにより、住みよい社会を作り、ひいては世界平和の維持と確立に寄与することをその主たる目的とする」

スポーツの祭典でもなければ経済効果のためのものでなく、世界平和のための祭典なのです。
大会が実施できなくともオリンピックという共通のワードを通じて、世界中が平和な社会を目指すきっかけになっているのであれば、ある意味オリンピックの存在意義を満たしているのではないかとも 感じた出来事でした。
あなたが主催するイベントは誰のために何を残せるのか是非この機会に考えてみましょう。

レジリア 代表
西 高一郎

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