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108.『みにくいおひめさま』

三回、三日、三か月、そして三年。
一つのことを続けるために指標となる「三」。
習慣化の数字三がマジックナンバーと言われる所以がわかる一冊をご紹介したい。

国民にも慕われる素晴らしい王様とお妃様の間で、何不自由なく、ほしいことも、やりたいことも、すべてを手に入れられる王女様がいた。
エスメラルダという。
その彼女には、ただ、たった一つ足りないものがある。
それは、美しさ。
誰の目にもあきらかで、国中がそのことを嘆いていた。
顔つきに問題があったのだ。特に鼻、口、目。いつも甘やかされ、ちやほやされていたので、うぬぼれやで、見栄っ張り、眼中無人・傲岸不遜。
それが顔つきとなって表れているのだ。

本人は、自分の美しさについて疑うこともなかった。
しかし、八歳になった誕生日に、とうとう自分は美しくないことを知る。
嘆き悲しむエスメラルダのために王様は懸賞を出す。魔法を使える者を探すために。

そこからしばらくたって、一人の女性が自分なら美しくすることができると申し出る。
彼女はグットウィット夫人。
そう、いい機知という名前である。
その彼女が王様に提示したのは、三か月を三回の期限、エスメラルダの全てにおいて口出しせず預かることだった。
そこから、夫人の五人の美しい娘たちと、新しい生活が始まる。

最初の三か月で鼻の向きが変わり、次の三か月で口元が変わる。
そして最後の三か月で美しい光を放つ眼になるのだ。
三か月いったい何をどうやって・・?この続きは本から読み取ってほしいが、この問いが、今月の絵本の知恵、仕事術となる。

この話は物語ではない。
私のことだ。
顔つきは自分で作っているのだから、変えることができるのは自分しかいない。
不満そうな顔つきは不満を持った人を呼び、笑顔は笑顔を呼びこみ、優しい眼差しに人は惹きつけられて集まる。
顔つきは本当に驚くほど、心そのままだ。

この話を、先月とある研修で用いてみた。
ちょうど、起伏の激しいリーダーへの非難が集中していたところだった。
チームの誰もが彼のことを思った。
彼も自分のことだと気づいた。
変わるべきは、チームメンバーの仕事ではない。
自分だと、心から変わりたいという気持ちをTOPに打ち明けたという。
タイミングもあったと思うが、グットウィット夫人は、私たちにも魔法をかけてくれたようだ。

あなたは自分の顔つきがすきですか?

有限会社ウーヴル(https://oeuvre.jp/
代表取締役 三宅 美穂子

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