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其の89 歩くスピードも大事

私は仕事柄多くの会社に訪問します。
勢いのある会社は違う点が多々あります。
例えば従業員の歩くスピードが違います。
伸びていない会社は従業員が歩く時もゆっくりしています。
ゆっくりしているために、たぶん一日で一〇分は時間を損していると思います。
従業員が一〇〇人いれば、一日に一〇〇〇分損しています。
一年では、二一〇日労働日数があると計算すると三五〇〇時間の損です。
一日の労働時間が七時間とすると五〇〇日分の損です。
つまり、歩くスピードが遅いだけでそれだけ差がつくと言う事です。
歩くスピードが遅い方は、他も何かゆっくりしているケースが多いものです。
いわゆる、一事が万事だからです。
そう考えると、ただ単に歩くスピードが遅いことは一つの経営の姿と感じざるを得ません。
また、このような会社こそ課題に真剣に取り組む姿勢が薄いのもよくあります。
歩くスピードは些細なことかもしれません。
しかし、些細なことを見逃せば大きなことももっと見逃す可能性があります。

歩くスピードに似ている観点で、ゆっくり昼食を取っている会社もあります。
もちろん、休憩時間が一時間あればその時間は自由に使ってもいいというのが一つの考えです。
では、労働時間が一日八時間として、その時間は歩くスピードも早めてすべての時間働いているのでしょうか?
九時から始業開始であれば、九時から思い切り働かなければなりません。

そのためには、九時前から準備が必要ですがそれはどうしているのでしょうか?労働者は、本当に労働時間である八時間を全力で働いていますか?
私は、労働時間を懸命に働いている会社にはめったにお会いしたことがありません。
皆さん、マイペースで仕事をしておられます。
そこで感じるのは、成果よりも時間という考え方です。
八時間拘束されることにより給与が支払われるという、ありえない考え方が今の日本にはびこっていることを痛切に感じます。

成果に焦点を当てた人事考課制度にしなければ、将来の日本は危ないといつも思います。
そのスタートが、歩くスピードだと思います。
従業員がゆっくり歩いている会社は、一事が万事ゆっくりしてビジネスチャンスを逃しやすい。
その事例をたくさん見てきているのでそう感じます。

弊社を見てみても、とてもゆっくり歩いている従業員がいます。
明日の弊社はとても心配な状況です。
まずは、第一歩から進めたいと思います。

公認会計士・税理士
藤本 周二

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