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112.『はなしのすきなうし』

令和3年。幕が上がった。
所有物など見えるものによって豊かさが計られていた時代が終わり、見えない情報や精神性などによってしあわせを受け取る時代に入ったという。
今でも情報の洪水に溺れそうなのに、自分の精神性でそれを受け止めきれるのか?生き方は受け身のままでいいのか?信頼できる情報をどうやって見極めたらいいのか?ここから、より自分軸を持つことが大切だ。

豊かさの差は、見えない価値を見定める力の差になる。
仕事においても、仕事に人が就いてくる時代から、人によって新たな価値(仕事)が創造する時代になる。
自分の強みを知っている人にはよいが、指示待ちで受け身が得意な人、自己肯定感の低い人にとって、新しい時代はもしかするとハードルが高く感じることだろう。
そこで、そうした内気な人に向けて、自分らしさを貫いている牛のお話をお届けしたい。

『はなのすきなうし』。舞台はすぺいん。
こどものころから花が大好きな心優しいふぇるじなんどは、友達が闘牛になるための練習に明け暮れていることなんて気にしない。
彼は大好きな場所で花の香りをかいで過ごしている。
ある日、牛飼いの男たちが闘牛に出す一番乱暴な強い牛を探しにやってきた。
みんな強さを見せつけるが、ふぇるじなんどはいつもの通り・・のはずが、花畑で蜂に刺される。
痛さに身をよじって暴れ狂う様子をみて闘牛場へ連れていかれることになった。結局・・・・。

ふぇるじなんどは、戦いを成功者とする時代に、花を好きであることを選んだ。
そこから想像の翼を広げると、彼は、いろんな香りをかぎ分ける得意を使って調香ができるかもしれない。
毎日空を見上げ流れゆく雲を見続けたのだ。
天気予報だって得意かもしれない。

この個性の見抜き方こそ、これからの人材開発に必要な視点となる。
個々の可能性を引き出す機会創出や個性が生かせる部門創設など、柔軟な発想こそが変化に対応する。
つまり、自分らしさとは、新しい可能性ということに通じるのだ。

さてこの絵本、スペインの作家のものかと思いきや、作も絵もアメリカの作家である。
どうりで見返しに描かれた「大闘牛」のポスターに、「チョコレート・キャラメル・ホットドック」と言葉が並んでいるはずだ。

こんな遊び心が詰まったステキな絵本のように、社員のみなさまの個性が職場で花開き、得意を以て「今ここ」で輝きを増す2021年になりますように。
祈りを込めて届けます。

有限会社ウーヴル(https://oeuvre.jp/
代表取締役 三宅 美穂子

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