open

其の92 ダイバーシティ経営なんてできますか?

今、世間では政府の政策もあるのでしょうけどダイバーシティ経営という言葉が多く語られるようになっています。

ダイバーシティ経営とは、明確な定義は不明ですが一般には多様性のある人格を認めて経営をするのが理想であるというように語られます。
多様性の中には人種・信条・性別などがイメージされているようです。
したがって、多くの漠然とした概念を含んでおり人によって理解を異にしているのではないかと思います。

一般には外国人も雇用せよ、という意味であったり、男女の区別なく雇用せよ、という意味であったりするようです。
ここで企業の存在意義にかかわる課題が見えてきます。
企業は、社会的存在ではありますが利益を追求する団体でもあります。
私の理解では公害を生み出したり、国民の健康を害するなどして利益を追求することは社会的存在として控えるべきと思います。
しかしながら、そうでなければ概ね利益を徹底的に追及することが資本主義・自由主義経済の基本です。
そして、利益を得た企業はその利益から寄付などの社会貢献をするのが自然ではないかと考えています。

では、利益を追求するためにダイバーシティが必要なのか?逆に言えば、ダイバーシティを使った経営をした方が利益を得やすいなら、そのようにすべきと言う事になります。
つまり、経営としての合理的判断です。
このように考えると、今はやりの概念には全く影響される必要がないことがわかります。
特に中小企業は資本的余裕がなく、人員の余裕も少ないのが一般です。
その中で徹底した利益追求型の組織にできなければ企業の存続は苦しいものとなるのは当然です。
企業経営は慈善事業ではありません。
また、いわゆるええかっこしいでは企業経営はできないと思います。

ダイバーシティなる言葉の中には、狭量な経営者を批判する空気があります。
男女の区別なく雇用しないと批判されるのではないか、との空気です。
少し前までは企業は志を同じにするものの集まりである。
志経営とか言われていました。
ダイバーシティ経営と矛盾する部分もあるのではと感じます。

企業の経営責任は経営者にあります。最適解を導くのが経営者の務めです。
して多くの利益を出してそのあとに社会貢献をすればいいのではないでしょうか。
もちろん日本の寄付税制は遅れているので変えていかなければなりません。

皆さんはどう思われますか?

公認会計士・税理士
藤本 周二

よく読まれている関連記事