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出迎え3歩、見送り7歩

「出迎え3歩、見送り7歩」は、はやり大事だ。
「お迎え3歩、お見送り7歩」と表現されることもある。
サービス業の研修などで、よく使われる言葉のようだ。
新しくお客を出迎える時は丁寧に接するが、帰るお客には気配りが掛けてしまうことへの戒めの言葉でもある。
それだけに、丁寧に見送られると、感動を覚えるお客も少なくない。

しかし、最近では出迎え3歩、見送り7歩を行っているところは少ない。
忙しさにかまけて、おざなりになってしまうのだろうか。
人手が足りないのだろうか、出迎え3歩すらなく、歓迎されていないのではないだろうかとさえ感じるときもある。

最近、出迎え3歩、見送り7歩の効果を改めて教えられた。
教えてくれたのはカフェのオーナー、しかもフランス人だ。

先日、以前から気になっていたカフェに立ち寄った。
閉店まであまり時間がなかったが、コーヒーをいただいた。
酸味の効いたコーヒーがチョコレートとよく合って、美味しかった。

興味がわいたので、オーナーと少し話をした。
気さくで優しい、その人柄が店の雰囲気に表れている。

閉店の時間が迫ったので、会計を済ませて店の外に出ると、私が最後のお客だったからなのか、オーナーが店の外まで出てきて見送ってくれた。
カフェで見送られるなんて、と思いながら途中で振り返ると、彼はまだ見送ってくれている。結局、姿が見えなくなるまで店の外に立って見送ってくれた。
ちょっとしたことだが、気持ちが良い。
「近いうちに必ず行こう」と自分に言い聞かせた。

会社によっては、来客を外まで見送りに出ることを当たり前と考える会社がある。
今どき合理的ではないと考える経営者もいるだろうが、見送られる人は有難いと感じる。
そういうところに、信用の種が落ちているように感じるのは自分だけだろうか。

「出迎え三歩、見送り七歩」は、個人の付き合いでもいえることだ。
コロナ禍で人と会う機会が制限されているが、こういう心配りは忘れずにいたいものだ。

 

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