open

デジタル時代に必要な人間関係の在り方を学ぶ

 

スマホがなければ生きていけない。

あるいは、仕事ができない。

今の世の中、そう考える人が大半ではないだろうか。

ポケットに入るコンピュータで通信環境さえ整えば、世界中とつながることができる。

しかも、自分の意見や情報を発信することができる。

最近は、端末さえ持っていれば財布もいらない。

家の鍵にもなる。

そんな便利な道具を手放したくないのは当たり前だ。

 

しかし、それだけ便利な道具を手に入れた我々は、スマホが誕生する前よりずっと豊かになったのだろうか。

両手を挙げてイエスとはいえないのが現実である。

ネット上の出来事が現実世界に入り込み、多くの人がそれに適応できない状態に置かれているといっても過言ではない。

しかも、ネット上には怒りや憎しみの感情があふれている。

 

今日のように急激に変化する時代、それを象徴するスマホに現代人の脳は戸惑い、混乱しているようだ。

京都大学総長をつとめ、霊長類研究の第一人者・山際寿一氏は、言葉を持たないゴリラなどの霊長類がつながりをつくることができる社会を研究し、本来の人間同士のつながりの在り方を説いている。

 

本書には、ネット時代を生き抜くためのヒントが書かれている。

現実世界で家族や友達、仕事の関係者などとつながりをつくるための指針となる1冊としておススメしたい。

 

『スマホを捨てたい子どもたち』
山極 寿一/著
ポプラ新書/刊
860円+税

よく読まれている関連記事