open

先人の知恵に学ぶ。 家庭の繁栄や企業・店の成長に生かす風水学

 

人類は長い歴史の中で、様々な問題に対処するための知恵を残してくれた。
その多くが中国から日本に伝わった。
為政者に求められる考え方を著した『貞観政要』、戦略や戦術を説いた『孫子』など日本でも古くから国を治める者や企業経営者がそれらに学んできた。
四柱推命や風水も、中国で誕生した学問である。
人の運気や土地のエネルギーの状態を把握し、幸福な生き方や商売繁盛のために活用されることも多い。
有限会社タオコーポレーション(タオ家相設計工房)代表の箱嶌八郎(成風)氏はこのほど、40年余にわたり四柱推命、風水を通しての問題解決に携わってきた経験をもとに、風水について著した『鳥山二郎鑑定実録・されど風水』を上梓した。箱嶌代表に風水について、その生かし方について聞いた。

 

■風水の実録集を上梓

―このほど、文芸社から風水関連の本を出版されました。まずは出版の経緯から聞かせてください。

 

箱嶌 8月に文芸社から短編小説集『鳥山二郎鑑定実録・されど風水』を上梓しました。
鳥山二郎というのは、ペンネームです。
私自身、四柱推命、風水の鑑定をはじめて40年以上が経ち、そのなかで、実際の事例を元に気学の世界を知っていただきたいと風水家相鑑定を小説風に執筆した次第です。
身近な問題に対する風水的な解決策を知っていただく機会になればと考えています。

 

―拝読しましたが、様々な事例を読みやすく、面白く書かれていて風水に対する理解度が高まりました。

 

箱嶌 実際に私が経験したものを小説風に仕立てていますので、事例を挙げた幾つかの問題に対する風水の活用法などについても理解していただければと願っております。

 

■死者の埋葬方法が風水の起源

―四柱推命や風水は中国で生まれた学問だと認識しています。
近年は風水をとり上げるテレビや雑誌が多く、アプリなども開発され、人々の関心が高まっているようです。

 

箱嶌 最近は、四柱推命よりも風水の方が認知度は上がったようですが、風水の歴史や活用方法についてご存じの方は少ないですね。

風水の起源は1000年以上前の中国にさかのぼります。
1500~1600年前の晋に郭璞(かくはく)という人物がいました。
この人は『葬経』を著し、その中で「気は風に乗じて散じ、水に区切られればすなわち止まる。古人はこれを集めて散ぜしめず。これを行いて止めるあり。ゆえにこれを風水という」と記しています。
ここから「風水」という言葉が使われるようになったといわれています。

 

―どのような事が書かれているのですか。

 

箱嶌 死者をどのようにして葬れば、子孫が繁栄するかということが書かれています。
この死者の葬り方というのは、中国では非常に大事にしている考え方です。

次に、風水の捉え方ですが、風水には「地理風水」、「陰宅風水」、「陽宅風水」の3種類があるとされましたが、日本に伝わると「地理」は「地相」、「隠宅」は「墓相」、「陽宅」は「家相」と変化しました。
本来の風水というのは、1つ目の「地相」だといえます。この地相というのは大きな意味合いで捉えられるもので、どこに都を置くのか、どこに城を置くのかといったことを知るために取り入れられたものです。

ですから、一般庶民とはあまり関係がないものといえます。
当時の大名などは墓を作ったのでしょうが、墓の場合は土葬でなければなりませんので、明治以降、火葬となった日本では意味がなくなったといえます。

 

■「イヤシロチ」と「ゲガレチ」

現代の私たちに関係するのは、やはり生活をする家です。
家は土の上に建っておりますから、風水では、この土の力をどう使うかということに重きを置いています。
風水では、土地には「イヤシロチ(弥盛地)」と「ケガレチ(気枯地)」があるとされます。
イヤシロチとは、よく栄える土地のことです。
一方、ケガレチとは不毛の地という意味合いです。

 

―イヤシロチとはどのようなところですか。

 

箱嶌 多くの気が集まりエネルギーが高い場所です。
九州で一番気が集まってくるのは大宰府天満宮です。
ですから、大宰府にはたくさんの人が集まる。
境内の木も大きくなります。
ストレスがないからでしょうね。

ケガレチは、逆に気が集まらずエネルギーの低い場所となります。
調べてみると確かにそういうところがあります。
例えば、街中で非常に成功している場所がある一方、店が出来ては閉店するということを繰り返す土地があります。
立地が良いにも関わらず、そうした入れ替わりの激しい土地があります。

 

―確かに、短い期間で入れ替わるところがあり不思議に感じていました。

箱嶌 競売で手に入れた土地を買った人は、その人も競売でそこを出ていくという話もあります。
一例を挙げると、ある工務店の社長から「この頃、会社の調子が良くなくて」という相談を受けました。
それで、土地の電流を図ってみると、どうも力が弱い。
「ここは競売の土地ではないですか」と尋ねると、「これまで3回、競売に掛かった土地です」と言われるわけです。
その人の前、その前も競売だったという話でした。

これは土に力がないことを意味しています。
土地の下を断層が通っていた、むかし大きな水の流れがあった、大きな地震に遭ったなど様々な原因で磁場に異常が起きているのだと考えられます。
そのために、土地に力がなくプラスになるような仕事ができないということです。

磁場とは分かりやすくいうと、電気の流れです。
良い土地は、電気が集まり安定して大きなエネルギーを作りだしています。
自然界には高い山があります。
高さが増せば、それに比例して下にかかる圧力も大きくなる。
すると、中の鉱物、例えば水晶や石英などが擦れ合い、そこに電気が発生する。
電気は高い山から尾根を伝わって下りてくる。
風水では、それを「龍脈」と呼んでいます。
この龍脈をうまくキャッチできる土地はエネルギーが高くなるという考え方です。
しかし、水分が多い昔の田んぼの跡や池、沼地を埋め立てたところは龍脈をうまくキャッチできません。
それで、そうした土地では商売が上手くいかないということもある。

断層もそうです。
地層が潜り込むことで異常な磁場を発生する。
ですから、断層の上も電気の流れが乱れるなどしてよくないといわれます。
先ほどの、出入りが激しい土地などはその可能性もあります。

 

―土地の良し悪しは、立地や地形なども関係しますか。

 

箱嶌 地形や立地もありますが、実際に電流を図ってみないことには詳しいことはわかりません。
土に何か電気を邪魔するものが埋まっている場合もありますから。

先日、「どうも調子が悪い。居りづらい」と相談を受けたので現地を見に行きました。
説明によると、そこは埋立地だった場所で自転車や家電などが大量に捨てられていたそうです。
その上の土地ですから、家電製品などで磁場が乱れるのだと考えられます。
そういう場所もあります。

立地で気の流れをうまくキャッチできるところと、できないところがあります。
例えば、三叉路の突き当りの土地や婉曲にカーブしている外側の土地です。
三叉路の突き当りは気が止まってしまいますし、カーブの外側は削られていくからです。
一方、内側は気が溜まります。
すると、カーブの内側の店は繁盛するが、外側の店は苦戦するというわけです。

 

■土地のエネルギーを高める埋炭

―ケガレチを避け、イヤシロチに住んだり店を出すことが大事だということですね。

 

箱嶌 城や神社などが建てられるようなイヤシロチ(弥盛地)は、どこにでもあるというものではありません。
また、大宰府天満宮がエネルギーの高い場所だからといって、その中に家を建てることもできませんよね。

そこで、先人たちは、自分の住まいを太宰府天満宮のように気を集めエネルギーが高くなるようにと炭を埋めたのです。
炭は炭素ですから、電流をキャッチし電気を蓄えることができます。
そうやって、神社やお寺など大事な建物の下に大量の炭を埋めて、その上に建物を建てました。

 

―どのくらいの量の炭を入れたのですか。

 

箱嶌 建物の大きさにもよりますが、数百キロから数トンの炭を埋めています。
一戸建てでも数百キロの炭を入れることも多いですよ。
ただ、大量の炭を埋めるためには、炭を運ぶ運送費や炭を埋める作業など費用と労力、時間がかかり、それなりに負担も大きくなります。

それで、私共では良質の炭からより純度の高い炭素成分だけを抽出し凝縮した「太喜(たいき)」を炭の代わりに埋設しています。
非常に帯電性のよいカーボン製品で、太喜一個で備長炭の150キロ分に匹敵する炭素量を有します。
土質にもよりますが6~9㎡の広さに有効で、その効果は半永久的に持続するというものです。

 

―埋める場所はどうやって決めるのですか。

 

箱嶌 私どもが埋める場所を指定しますので、その場所に埋めていただくだけで結構です。
太喜は1個1㎏と軽量ですから、女性でも自分で作業ができます。埋設のための工事費もかかりません。

 

―太喜は土に埋めないと効果がないのですか。

 

箱嶌 家の中に置いておいても結構です。
マンションやテナントビルに入っていらっしゃるご家庭や事務所などは、玄関や部屋の中に置かれます。

 

■風水を経営に生かす

―店や会社を経営する立場の人は、風水をどのように活用することができますか。

 

箱嶌 まず、土の力であるエネルギーを受けるようなところに住むことです。
会社や店の場所も含めて。そういう場所を探して住んだり、店や会社を出すということが第一です。

次に、建物や店、内部も含めた方角です。
例えば、飲食店を考えた場合、お客さんを呼ぶのは十二支の酉で、西の方角になります。
酉はお金を意味します。
ですから、西側が空いているとお金が入ってこずに出ていくばかりになる。
西側に出入口を設けると、そういう傾向が強くなるわけです。
丑は溜めるという意味があります。
この巳・酉・丑を「金局三合」といいます。

この3局を結ぶ位置に力が集まるようにする。
例えば、炭や私どもの太喜を地中に埋めるなどすることで土地のエネルギーを高めます。
そうしてお客さんが入るようになり、商売が繁盛し、財産が貯まる方向にもっていくということです。

ところが、この3局のうち1か所でも悪い場合。
例えば、巳に力がないとお客さんが来ません。
しかし、酉でお金が入り、丑で増える。
一見、お金が貯まってよさそうですが、これは借金が増えるということを意味します。
また、丑の位置にトイレなどを造ると不良債権がたまるということになる。

この3局は、きれいに揃えるべきであると昔から言われています。
3局は組み合わせによって性質が異なります。
例えば、子・辰・申は「水局三合」と言って新しいことが起きるという意味合いがあります。
家庭では子供の数が増えるということなどです。

3合の組み合わせは四種類あり、「金局三合」「水局三合」の他に名誉運が高まる午・寅・戌の「火局三合」、発展運が高まる卯・亥・未の「木局三合」があり、目的に応じて土地の力を高めるように働きかけます。

他にも金庫を置く場所や入り口の場所、壁にする場所など、風水的な考え方によって問題を解決します。

 

―努力する割に思うようにいかないという経営者も多いと思いますが、こうした法則から外れたことをしているのかもしれませんね。

 

箱嶌 例えば、事務所の中で社長が座る位置によって社長ばかりが忙しく働いて従業員が働かないということも起き得ます。
あるいは、その逆もあります。
主人の座というのは北西にあたります。
この北西に社長の机を置き、向いに従業員がいるという位置関係をつくれば従業員がきちんと働いて、会社も成長するということです。

しかし、この位置関係が逆になると、社長ばかりがバタバタと働いて従業員は働かない。
結局、会社も上手くいかないということになります。
よく、社長があちこちを飛び回っていて会社にいないという話を聞きますが、話だけ聞くと活躍しているようですが、その実、社長の権威がないということであったりします。
こういう会社は多いですよ。

 

■人を知る四柱推命学

―まさに先人の知恵ですね。人との相性などもわかりますか。

 

箱嶌 それは四柱推命学の分野です。
「日本では人事を尽くして天命を待つ」という言葉があります。
一所懸命にやって、あとは天に任せるというものですが、四柱推命が生まれた中国は逆の考え方を持っています。
中国は「天命を知って人事を尽くす」という考えです。
自分や人のことを知った上で、戦略や戦術を考えた方が合理的であるという考え方でしょうね。

例えば、人間には外交的なタイプと内向的なタイプがいます。
外交的というのはエネルギーが大きい人。
内向的というのはエネルギーの少ない人です。
外交的な人を経理など内向きの仕事をさせると本人は、じっと仕事をすることに耐えられなくなって、ついには会社を辞めることになる。

逆に内向的な人を外回りの営業に出したりすると、クレーム処理などに苦痛を感じて辞めていくことになる。
適材適所のためにも、こうした人の持つ特性を把握しておく必要があります。
それには、推命学が適しています。

 

―組織は人が構成し人が動かすものですから、組織運営には適材適所の人事に心掛けなければなりません。

 

箱嶌 人間には陰と陽があります。
プラスとマイナスのことです。
男性と女性もそうです。
人は精神と肉体に分けられ、精神は気と質に分けられます。
気はやる気、パワーのことです。
質は才能を表します。
この気と質を大きい状態でバランをとれているのが一番いいわけです。

気と質は10年単位で大きくなったり、小さくなったり変化しています。
こういう変化がいつ、どのような状態になるのかをキャッチするのが推命学です。

ですから、この2つのバランスがどのような状態になっているのかを見る必要があります。
やる気と才能のどちらも大きければ、理想的です。やればやるだけ結果が出せますから成功者型といえます。
やる気が大きくて才能が小さければ、よく失敗したり成功の一歩手前で倒れるドン・キホーテタイプです。
やる気が小さくて才能が大きい人は、頭でっかちで行動が付いてこずに長続きしないハムレット型。
やる気、才能のどちらも小さい人は、大きなことは望まない方が良いでしょうね。

 

―経営者は従業員や取引先、付き合う相手など人を知っておかなければいけないわけですね。まさに、人を知ることで事業での最大効果を上げるための学問でもあると感じます。

 

<会社概要>

会社名  有限会社タオコーポレーション(タオ家相設計工房)
住 所  福岡市中央区黒門6-41 アンピールメゾン黒門305
TEL    092-761-3685
代  表 箱嶌 八郎(成風)
事業内容 風水家相設計コンサルティング、風水家相設計、鑑定、教室事業
URL    https://www.t-a-o.co.jp/

 

よく読まれている関連記事